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DEALER & OWNER.
“おすすめのパーツは実はありません”
ドイツディーラーセールスが思うアクセサリーパーツの役目
世界でもっとも多くのJohn Cooper Worksを販売するというドイツのディーラー「MINIミュンヘン」。
自らもJohn Cooper Worksオーナーでニュルブルクリンクサーキット走行経験もあるというセールスマンにJohn Cooper Worksチューニングパーツについて聞いてみると、意外な応えが返ってきた。
ワークショップからおしゃれなブティックと錯覚してしまうかのようなハイセンスにディスプレイされた店内にまで、溢れんばかりのMINIに囲まれた異空間に心が浮き立つ。
MINI München
DEALER
4シリンダー型の本社ビルが有名なドイツBMW AGの隣に位置する『MINI München(ミュンヘン)』。John Cooper Worksの売り上げは世界No.1を誇り、この店舗だけでも年間140台前後を売り上げるというBMWグループ直営ディーラーだ。様々なニーズに応じたきめ細やかな対応で、地元ミュンヘンのみならずドイツ全国から通う顧客も多い。訪れたこの日は平日にも関わらずひっきりなしにMINIがメンテナンスのために入庫し、新車やパーツの相談に訪れる顧客でフロアはおおいに賑わっていた。自身も長年の熱狂的なJohn Cooper Worksのユーザーだというトーマス・ソウシェック氏に日々のセールスマンライフを聞いてみた。
Thomas Souschek 氏
トーマス・ソウシェック
MINI John Cooper Works 新車セールス
アパレル企業勤務を経て、1989年にMINI Classic部門へ。2001年からはJohn Cooper Works/MINI 新車セールス担当となり現在へ至る。
「私の顧客リストのお客様はざっと3000名以上。地元ミュンヘンのみならず、ドイツ全国各地から私の元でJohn Cooper Worksを購入したいとおっしゃる方たちが訪れてくださって大変光栄に思っています。18歳から100歳まで、性別や職業を問わず、幅広い層のお客様と接する日々。日常的な生活用、週末にはサーキットで思いきり楽しみたい方、お仕事用……それぞれの目的によって積み込む荷物の量も違えば、実質的な車両のポテンシャルのチョイスも変わってきますので、車種にお悩みの方には家族構成や主なご利用目的を伺った上でご提案していますよ。私自身が今も昔もJohn Cooper Worksのオーナーなので、お客様のご要望が手に取るように分かります。ご予算はもちろん、ニーズにマッチしたJohn Cooper Worksを的確にアドバイスをすることを心掛けていますね。アクセサリーパーツは、新車と一緒にご購入される方もあれば、少しずつチューンナップを楽しまれる方もおりますので、後々のご希望も伺いながら新たなMINIライフのお手伝いをさせて頂いています。ドイツの全正規ディーラーにはアクセサリーパーツのスペシャリストが必ず在中していますので、ドレスアップやチューンナップのご相談にもお気軽にご来店頂いています。
私は以前にVLN(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)などのレースへ自らJohn Cooper Worksを駆って参戦していた経験があるんです。あの世界一過酷なコースは、John Cooper Worksをより良く知ることができますし、性能の素晴らしさを改めて実感します。何といってもノルドシュライフェをJohn Cooper Worksで走る喜びは格別!
そんな経験を活かして、弊社主催のイベントではお客様を助手席にお乗せするサーキットタクシーの運転手を務めることもありますよ。また、私はMINIクラブの会員でもあり、代々のJohn Cooper Worksを乗り継いでいる熱狂的なファンの立場。ここでの仕事がまさしく天職だと実感しています。私自身が愛して止まないMINIだからこそ、そのクオリティや性能を十分に納得しないことには販売できません。お客様のご満足が私にとっての喜びでもあり、信頼関係を築く上で重要だと思っています。多くの方がドイツ全国からわざわざここまで足をお運び頂いていることが、信頼と実績の証ではないでしょうか。
「 売れ筋車種は?」「、おススメのパーツは?」とお客様から抽象的な質問を受けたことは、長いセールスマン歴の中で一度もありません。3000名もの顧客を持っていながらも、実のところは何が人気商品なのかも分かりませんし、私自身もそれに関して追及した事もありませんね。販売戦略に乗らない変わったセールスマンだとよく言われますよ(笑)。流行を追ったり、他人と同じ物を持つことを良しとされないこだわりのお客様と日々接していますので「こちらが売れ筋商品ですよ」とセールスする意味がありません。主役はお客様。John Cooper Worksにはお客様ご自身の個性が生かされるべきであり、その個性を表現するのがこのJohn Cooper Worksでありパーツの役目だと思います。John Cooper Worksは千差万別であるべきクルマなのです。
お気に入りのMINIを作り上げる楽しさは、洋服やアクセサリーを選ぶのと全く同じ。例えば女性がデニムに白いシャツというシンプルなコーディネートをチョイスした際に、アクセントにちょっと上質なピアスやブレスレットを身に着けて、差し色として鮮やかな色のバッグかストールを1点追加するだけで随分と印象が変わりますよね。ファッションやカルチャーと同様に日々の生活を彩る存在。それがJohn Cooper Worksチューニングパーツなんですよ」
John Cooper Worksにマッチしたカジュアルでオシャレな装いでにこやかに接客する姿は、自身が愛するJohn Cooper Worksとアクセサリーパーツの魅力を伝えようとする喜びに溢れていた。敏腕セールスマンとして日々店頭で接客しながら、週末は愛車のJohn Cooper Worksを駆って思い切り楽しむというライフスタイルは顧客からはかなり共感を得ており、人柄に惚れたファンが多いのも頷ける。
アパレル企業勤務を経て、1989年にMINI Classic部門へ。2001年からはJohn Cooper Works/MINI 新車セールス担当となり現在へ至る。
モータースポーツに強くインスピレーションを受けたサーキットのピットをモチーフとした空間デザインは、John Cooper Worksのレーシングスピリットのイマジネーションを強く刺激する。
お客様の個性=クルマの個性
JOHN COOPER WORKS一台ずつが特別な存在
MINI München
Mr. Souscheck(ソウシェック)
2003年頃からザイファート・ファミリーを担当させて頂いています。このご家族はJohn Cooper Worksを熟知していらっしゃいますので、ご購入予定の物を家族会議によって決めておられ、ご来店の際にはほぼ最終確認のご相談ですね(笑)。複数台をご所有されていますので、車両点検や車検等の技術的な事だけでも恐らく年間で最低10回以上、他にもイベントや新車発表会やパーツのお買い物、またはコーヒーを飲みにと、別途で15回位はご来店頂いているでしょうね。一緒に一杯のコーヒーを飲みながらJohn Cooper Works談義にも花を咲かせます。そのひとときはとても大切な時間で、MINIライフをアクティブに堪能していらっしゃるご様子を伺うと、私まで幸せな気分になります。私は、お客様の個性=クルマの個性だと考えています。一台ずつが特別な存在であり、お客様ご自身とその日常を映し出す個性。お客様との対話によって個性や感性を引出し、愛車に反映させるも私のお役目なんです。お客様の大切な一日をJohn Cooper Worksと共に笑顔で過ごせるように、お手伝いをさせて頂く事を使命としています。
OWNER
Mrs. Seifert(ザイファート)
我が家の初代から現在までの5台を全てこのBMW直営ディーラーで購入しているので、それがこのお店やソウシェック氏への信頼の証。実は今までに他のディーラーやショップを訪ねたことも多々あるけど、ここほどに満足出来る店舗はなかった。彼やディーラースタッフに求めることは、誠実さと正直なアドバイスが一番のポイントね。ビジネスだけを考えたら、私の好みではないパーツ類をすすめられたりもするでしょうけど、彼の場合は余計なおせっかいは一切なし。我が家はJohn Cooper Worksに沢山の荷物を積んでレースやツアーで遠出をする機会もあるから、長時間乗っていながらも疲れにくく、なおかつスポーティに走れるようなセッティングにしたい時にも頼りになる存在だわ。実際に彼も経験しているからこそ、きちんとしたアドバイスをしてくれるのでしょうね。このディーラーはインテリアもステキで、フランクでとてもアットホームな雰囲気。近くを通ったついでにソウシェックさんの顔を見に、フラっと気楽に立ち寄れる場所でもある。そしてついつい新作のTシャツや小物を買ってしまうのだけど、これも楽しみのひとつなの(笑)。
ザイファートさんがこの日MINIミュンヘンに持ち込んだのはJohn Cooper Worksコンバーチブル(2012年式)。この他、John Cooper Worksクラブマンやクラシックミニも所有。
Rudolf Hettler氏
ルドルフ・ヘットラー
ミュンヘンのBMWグループ直営ディーラーで研修生及び、正社員を経て2011年よりMINIミュンヘンのサービスアドバイザーとして入社。自動車整備士のカロッセリー マイスター(最上級のクラスの資格)を取得し、車両全般の修理・点検の相談を担う。
OWNER
John Cooper Worksコンバーチブルとクラブマンを所有するザイファート・ファミリー全員は『MINI Club München』の会員。母ガビさんが副会長を務め、会員数は100人以上を誇る。新旧様々なMINIとそのオーナーが集まり、オーナー同志の情報交換会やセーフティドライブ講習会など、様々なイベントを主宰している。
ザイファート・ファミリー
父 ペーター:ITコンサルタント(自営)48歳
母 ガビ:ワイン商(自営)、広告代理店(自営)51歳
息子 マックス:ミュンヘン大学政治学専攻 22歳
所有車両
John Cooper Worksコンバーチブル(2012年式)
John Cooper Worksクラブマン(2015年式)
Classic John Cooper Works Moke
Classic John Cooper Works Brookland
アクセサリーパーツ選びがザイファート家のコミュニケーション
1999年だったかしら。ミュンヘン市内の広告代理店に勤務していた私は、MINIがBMW傘下に入る事を職場で知って、あのイギリスの伝統的なブランドが、私たちの地元で開発される! と強い衝撃を受けたの。何が何でも手に入れたい衝動に駆られて、夫を説き伏せて2001年のクリスマスに最初の一台を手に入れたのを機に、ザイファート家の愛車歴がガラリと変わった。現在は最新モデルからクラシックまで計4台のJohn Cooper Worksたちが、日常生活からバケーションまで、全てのシーンで大活躍をしているわ。
家族全員の共通の趣味が「MINI」。ミュンヘンのMINIクラブの仲間と共に、新旧様々なMINIが連なってアルプスやモンテカルロラリー、ミッレミリアへ走りに行くのが何よりも楽しみで、それだけでは飽き足らず、外国のクラブとの交流会や世界大会にも参加するほどにMINIに陶酔しているの。John Cooper Worksのデザインの楽しさやカッコ良さはもちろんだけど、何よりもこのドライビングフィールは格別! 夫のペーターは、ハイスピードで走るのが好きで足まわりにこだわっているのよ。おかげで、高速道路だけではなく市街地や景勝地、どのシーンにも即座に順応してくれる。
一台として同じ仕様はないと言っても良いくらいに、ドイツのオーナーはディーラーで自分のMINIをこだわりの仕様に仕上げている。わたしたち家族もあれこれ相談しながらパーツやセットアップを楽しく選んでいて、家族のコミュニケーションを密に持てるのもMINIのおかげだと思っているわ。
MINI Club Münchenの仲間たちと、ツーリングやモンテカルロラリーやミッレミリアなどレースイベントの参加。「息子の学生時代の青春の1ページの中でMINIが想い出として残ってくれればステキ」と母ガビさん。
行きつけの美容院の美容師さんがMINIの大ファンで、お店に行く度に愛車談義で盛り上がっているのですが、偶然その彼がこのイギリス製のCooper自転車を手放すということで譲り受けました。
ガビさんはワイン商という職業柄、ワインのケースを多く運ぶ。ビン類を保護できて、シートやトランクの汚れを防げるシートカバーがお気に入り。「ピクニックシートとしても大活躍ですごく重宝しているし、デザインもオシャレよね」
「峠を走るのが好きなので、スムーズに素早くシフトチェンジできるパドルシフトが気に入っています」と息子のマックスさん。「社会人になって自分の収入が安定したら、自分専用のJohn Cooper Worksを買いたい」
息子は幼い頃から家族の一員としてのMINIと共に成長しました。彼が自動車運転免許を取得して以来、惜しみなく夫婦のMINIを使わせています。これが彼のオトナへの一歩であり、いつか自分の稼いだお金で買ったMINIを、彼オリジナルに作り上げてくれると嬉しいですね。
John Cooper Works Tuning Accessoriesを始めとする
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